TOEIC TIPS

はじめに

このブログに記載のTIPSは、TOEIC® Listening and Reading Test用です。Speaking and Writing用ではありません。お間違いなく。
また、TOEICは、テストの問題構成と出題形式が、2016年5月実施の公開テストから変更になります。本TIPSは、旧テストについてです。TOEIC IPテストの変更はまだ先ですので、本TIPSは有効です。


序文

TOEIC点数≠英語力

TOEICの点数は、英語力を示しません。TOEICの点数は、TOEIC受験力を示します。大学入試センター試験の点数が、学力ではなく、大学入学に必要とされる学力の推測値となる受験力を計ります。点数でその人の力を判定できる試験は、無いのかもしれません。

さて、TOEICについて一般によく言われるのが、スコアが900以上とかでも、会話ができない、実務に役立たないなど、ネガティブな意見が有ります。はたまた数ヶ月でTOEIC数百点とかの教材や図書などの宣伝がそこかしこで見られます。ここで言われているTOEICは、従来からあるListening and Reading のことです。TOEICは、Listening and Reading 版の他に、現在S&Wと言われるSpeaking and Writingがあります。TOEICの有効性について、確かにListening and Readingの結果だけでは英語力を測るには弱いですが、 S&Wでも高得点を取られるているのであれば、そこそこ実務で役立つものと思います。

私の、TOEICのスコアは、最新でInstitutional Program(IP)テストで860点、公開テストで840点です。IPテストは、会社が社員向けに開催したりするものです。10名以上の参加者がいれば、ETSに頼んで受験することができます。TOEICテストを入学試験や入社試験の参考にする会社や学校の方針によっては、IPテストは不可で、公開テストのみ有効だったりします。私の場合、自己研鑽目的でしたので、会社が開催していたIPテストで十分でしたが、公開テストも受験してみたくて、一度だけ受けました。IPテストは、会社の勤務時間中に受験できますし、受験料が公開テストより安く給料天引きでしたので、便利でリーズナブルでした。公開テストですと、休日にどこかの試験場(私の場合は、神奈川県の大学でした)に行かなければなりません。

このブログのTIPSとは

このブログに書くTOEIC受験TIPSとは、TOEIC Listening and Reading Test受験の中のListeningに限定したTIPSです。また、ほとんどは公開テストでもIPテストでも共通に使用できますが、一部IPテストならではのTIPSがあります。

TOEIC Listening Sectionは、以下の4つで構成されています。

  • TOEIC Part1: 写真描写問題
  • TOEIC Part2: 応答問題
  • TOEIC Part3: 会話問題
  • TOEIC Part4: 説明文問題

それぞれについてTIPSを説明していきます。一度は、TOEIC Listening and Reading Testを受験するか、TOEIC本などに付属の問題を解いたことがある方を想定しています。そのため、TOEIC自体の細かな内容については触れません。


本文

TOEIC Listening

TOEIC Listening Sectionは、以下の4つで構成されています。

  • TOEIC Part1: 写真描写問題
  • TOEIC Part2: 応答問題
  • TOEIC Part3: 会話問題
  • TOEIC Part4: 説明文問題

前段階

TOEICのどのPartも同じですが、Partに入る前にそのPartの内容を説明するとInstruction及びDirectionsがあります。つまり、解答方法の説明です。このInstruction及びDirectionsは、あらかじめTOEIC問題集などにより、覚えておいてください。Instruction及びDirectionsは、試験中に音声で流れますが、それに従って読んでいる時間はもったいないので、有効活用します。詳しくは、後述します。

Part1: 写真描写問題

Part 1の写真描写問題では、写真を見て、音声で聞こえる4つの短文から、その写真に適合するものがどれかを答えます。

Directionsが結構長いです。

 TIPS

絵を見て、その絵からある想定される解答を考えます。例えば、船着き場の写真であれば、「Some passengers are boarding on the ship.」などです。

詳細な文章を考える必要はありません。日本語で考えても構いません。要は、何が解答になり得るだろうかを予測します。

Part 1の最初のページの場合、この作業は、Directionsが終わるまでに時間があるので、そのページの複数の写真全てについて検討します。

TOEICの禁止事項として、「GO ON TO THE NEXT PAGE」と音声が流れるまでは、次ページをめくってはいけないので、注意してください。

Part 1の2ぺージ目以降は、「GO ON TO THE NEXT PAGE」の後、音声が流れるまでにできるだけ予測をします。見えている写真全てを予測できる必要はありません。1問と1問の間には、数秒の時間がありますので、その間に予測できれば大丈夫です。

Part 1は、比較的TOEIC Listening Sectionでは、簡単なパートです。それほど、トリッキーな解答はないので、気楽に写真を見ましょう。

 TIPS

解答する時、マークシートの丸を塗りつぶしてはいけません。軽く印をつけましょう。塗りつぶすのは後です。

Part2: 応答問題

Part 2の応答問題は、二人の会話で、一方の人の質問に対して、もう一方がどう答えるかを3つの選択肢から選んで解答します。

 TIPS

Part 2は、Part 1と違って、解答の予測ができません。しかし、Directionsの時間がもったいないので、この時間を利用して、Part 1の解答のマークを黒く塗りつぶします。

もし、すべてを塗りつぶす前に、Part 2の問題が始まった場合には、途中でやめましょう。

 TIPS

Part 2の一方、つまり会話者Aが質問します。そして会話者Bの応答が解答になるわけですが、会話者Aの質問に含まれている単語と発音が類似している、または全く同じものが会話者Bの応答に含まれていた場合、その解答の選択肢は間違いの可能性が高いです。

 TIPS

先に書いたようにPart 2の場合、解答の予測ができませんので、Part 2を解答するときは、マークを綺麗に黒く塗りつぶしましょう。

Part3: 会話問題

Part 3にもDirectionsがあるのですが、Part 2とは異なり、設問と解答の先読みが出来るので、現在見ることのできるぺージの先読みをしましょう。Part 1にまだ黒く塗っていないマークがあっても無視します。

Part 3は、1つの会話について、3つの質問に答えます。設問と解答の選択肢は、問題冊子に書かれています。

 TIPS

できれば、1ぺージに書かれている設問と解答の選択肢を全て先読みしたいところですが、1会話つまり3問ごとの先読みで良いです。

まず、問題を記憶しましょう。選択肢は、書いてあることがわかる、つまり日本語に訳せるぐらいでよく、記憶する必要はありません。

設問の順番は、会話と一致しているとは限りません。会話を聞きながら、設問の箇所について述べられたら、(A),(B),(C),(D)の解答のどれが正しいか、指で示しましょう。

私の場合は、左の薬指、中指、人差し指を(A),(B),(C),(D)の左に置くようにしていました。利き手が異なったり、体にハンデのある方は、やりやすい方法で良いです。

今更ながらですが、問題集に鉛筆でチェック印を書くことをしてはいけません。

 TIPS

1つの会話が終わったら、三つの設問に解答します。マークシートに解答する時は、Part 1と同様に軽く印をつけるだけにします。

 TIPS

次の会話が始まるまで時間があります。すぐに、次の会話の設問と解答の先読みを行います。Part 3は、これらのTIPSの繰り返しです。

Part4: 説明文問題

Part 4もPart 3と同様に、設問と解答の先読みが出来るので、現在見ることのできるぺージの先読みをしましょう。Part 1、3にまだ黒く塗っていないマークがあっても無視します。

Part 4は、一人が何らかについて説明します。それについて、3つの質問に答えます。設問と解答の選択肢は、問題冊子に書かれています。

 TIPS

1説明つまり3問ごとの先読みで良いです。

まず、問題を記憶しましょう。選択肢は、書いてあることがわかる、つまり日本語に訳せるぐらいでよく、記憶する必要はありません。

設問の順番は、会話に一致しています。説明を聞きながら、設問の箇所について述べられたら、(A),(B),(C),(D)の解答のどれが正しいか、指で示しましょう。

やり方は、Part 3と同じです。

 TIPS

1つの説明が終わったら、三つの設問に解答します。マークシートに解答する時は、Part 3と同様に軽く印をつけるだけにします。

 TIPS

次の説明が始まるまで時間があります。すぐに、次の会話の設問と解答の先読みを行います。Part 4も、これらのTIPSの繰り返しです。

Reading Sectionに入る前に

Listening Sectionが終われば、続いてReading Sectionですが、その前にやっておくことがあります。

 TIPS

マークシートの中で、軽くチェックだけした丸を綺麗に黒く塗りつぶします。Reading Sectionが終わってからやってもいいのですが、時間が足りないリスクがありますので、ここで速攻で塗りつぶします。

TOEIC IPテストならではのTIPS

TOEIC公開テストの場合、あらかじめ座席が指定されているので、このTIPSは使えません。TOEIC IPテストの場合で、かつ座席指定がされていない場合のTIPSです。

Listeningは、CDラジカセを使って行われることが多いと思います。もしかしたら、部屋に備え付けの天井スピーカーから音声が流れるところもあるかもしれませんが、私の会社では、CDラジカセでした。

 TIPS

CDラジカセの音声を聞き取りやすく、かつ、Listening、ReadingのSectionを通して、集中しやすい座席を早めに確保しましょう。

私は、試験集合15分前に、前から2列目の右端の席を取っていました。会場にもよりますが、私が受けた試験会場は通常CDラジカセが数十人入れる会議室の前方中央の机の上に置かれることが多かったです。

そのため、前方席を取りましたが、最前列は、気分で避けて二列目にしていました。これは、人によると思います。一番右の席にしていたのは、Listening Sectionの時、右手で右耳を塞いで、左手を左耳の後ろにつけるようにして、音を聞きやすくしたかったからです。

また、端の席ですと、左右の席に人が座られた場合に比較して、集中しやすいです。


まとめ

最後に

某英会話教室にTOEIC向上目的で通っていた時、最も点数が上がるのがListening Sectionだと言われました。

一般的には、中学以降単語や文法、英文読解は行ってきているので、多くの人は、Readingの方が点数が高く、伸び代があるのがListeningということになります。

本当のところは人によりけりなのですが、私の場合はListening Sectionの方が、点数を伸ばしやすかったです。

以上のTIPSが皆さんのお役に立てば幸いです。


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2016年5月からの公開テスト用です。本ページのTIPSは、有効でない可能性があります。

TOEIC旧テスト用です。TOEIC IPテストにはまだ有効です。